こんにちは、さくさくです。
楽しいことや美味しいものがありすぎて、ブログにはついそういうことばかり書きたくなってしまいます。
そして、非浸潤がん(転移しないがん)で治療が終了しているので普段はすっかり忘れてますが、一応私がん患者なんですよね。
乳がんで乳房全摘と自家組織再建手術を受けてから、6ヶ月経ちました。
先日、術後の経過確認の外来診察を受けて、乳頭再建の予定が決まりました。
乳房全摘から6ヶ月
入院から手術、退院、そして日常生活と慌ただしく過ごしていたら、あっという間に6ヶ月経ってしまいました。
このブログで乳房手術体験記というシリーズ記事を書いていたのですが、術後5日目まで書いて放置したきりです💦
これは、ちゃんと完結させたいと思っています。
手術後の体調の変化
乳房全摘と自家組織再建という大きな手術を受けたので、体調の変化もいろいろありました。
まず手術した胸とお腹についてです。
再建した胸
手術を受けて再建したばかりの胸は、周りがガチガチに固いのに驚きました。
思春期に胸が膨らみ始めてからウン十年、こんな感触経験ありません。
自家組織再建のメリットが温かくてやわらかい自然な乳房を得られることだったので驚きました。
しかしこれは、お腹の脂肪で再建した胸が下垂しないよう、内部で固定しているのだそうです。
溶ける糸を使っているので、現在は左胸も柔らかくなりました。
自分で胸を触った感じは、左右同じような感触になりました。
また乳房再建手術を受けた直後は、再建した胸の周りの皮膚がピリピリして、麻痺感のようなものを感じました。
この麻痺感は現在も若干残りますが、手術直後に比べると大幅に改善しました。
その他、手術でできた傷の痛みなどはありません。
術後3ヶ月の診察時、形成外科の先生に勧められて、胸の傷跡にはアトファインを貼るようにしました。
摩擦や刺激を遮ることができるので、傷跡の保護と改善には、いいように思います。
自家組織を取ったお腹
このブログでは何度も書いていますが、私の左胸にはお腹の脂肪が入っています。
深下腹壁動脈穿通枝皮弁(しんかふくへきどうみゃくせんつうしひべん)という、腹直筋への侵襲が最小限で済む方法で、乳房再建をやっていただくことができました。
大変ありがたいことですが、しかし腹直筋への影響がまったくないわけではありません。
このような体勢をとると、腹筋が強烈に重力に引っ張られるような今までにない違和感がありました。
結果、おへそ周りの皮膚が短くなった(という表現は微妙ですが)ので、術後しばらくは、真っ直ぐ立っていられないような強烈なお腹のつっぱりを感じるようになりました。
術後半年経った今は、お腹のつっぱりは全く感じなくなりました。
腹筋の違和感も、皆無ではありませんが気にならない程度になりました。
お腹の皮膚をとって縫い合わせったので、当然傷が残ります。
(見苦しい、お腹を出してスミマセン💧)
乳房再建手術から4ヶ月と10日ほど経過した頃の写真です。
今は、これよりもう少し赤みが薄くなりました。
術後6ヶ月の診察をしてくれた形成外科の先生によると、お腹の傷跡は数年かけて徐々に薄くなっていくとのことです。
手術してない部位の肩
この数ヶ月、一番悩まされたのは、再建した胸でも自家組織を採取したお腹でもなく肩です。
病院で教わったリハビリのみでは…
手術していない側の右腕は難なく真上に上がります。
しかし手術した側の左腕は、退院当初肩の高さまでしか上がりませんでした。
退院時には、腕が元通りになるためのリハビリ法も教わります。
しかし私の場合、元々肩関節が硬いせいもあったのか、術後1ヶ月頃から左肩の痛みを感じるようになりました。
同時に左肩の可動域がさらに狭くなって、手がまったく後ろに回らなくなりました。
背中ファスナーのワンピースを着るなんて無理無理、それどころか体の後ろで左右の指を合わせることもできませんでした。
毎日、夜寝ている間に夜間痛で目が覚めます。
そして1度目が覚めると、痛みでなかなか寝付くことができません。
朝起きても、睡眠不足と肩の痛みで絶不調でした。
ネプチューンの名倉潤氏が、先月うつ病で休業しました。
頸椎椎間板ヘルニア手術の侵襲ということでしたが、ニュースを見て私は激しく頷きました。
私の肩の痛みなんてヘルニア手術の侵襲に比べれば些細なことだと思いますが、それでも辛い。
私もうつ病になるかと思いました(マジ)。
真剣にストレッチ取り組み後
左肩の痛みがあまりに辛い、そして可動域が狭くなったことで右肩も動きが悪く、痛みを感じるようになりました。
人間の体って、全部つながっているんだと妙に納得してしまいました。
そして、病院で教えてもらったリハビリ法程度では、私にはまったく不足なのだと考えました。
そこで、ストレッチの本を見て、自分で頑張ることにしました。
結果は歴然。
肩から背中にかけての筋肉がほぐれる感じがして、痛みが大幅に緩和されました。
そして左肩の可動域が回復して、真上に手が上がるようになりました。
・左手を腰に当てる
・左腕で肘枕する
手術後、こんなこともできませんでした。
ストレッチに真剣に取り組むようになって、どちらもできるようになりました。
これは、とても嬉しかったです。
整形外科受診を決意
肩の可動域は改善しましたが、痛みは完全には消えません。
そして、やはり日によってはかなり痛いです。
「私はこんなに術後の肩の痛みで苦しんでいるのに、同じ手術を受けた人たちはどうしているんだろう」
そう思って、この数ヶ月かなり工夫して検索しました。
でも、乳がん手術後の肩の痛みについてそれらしき情報は見つかりません。
そして、やっと最近改善のヒントになるものを見つけました。
時に肩関節そのものの痛みが出現し、関節炎を起こしていることがあります。その場合には無理をせず整形外科で診察を受けましょう。
私が手術を受けた病院の主治医の先生は
「最初はみんなそうだから、頑張って動かして」
「動かし続けるうちに、改善する」
というスタンスでした。
なので肩の痛みについて整形外科を受診するという考えが浮かびませんでした。
日常生活や病院で教わったリハビリで、難なく肩の調子が回復する人もいるのだと思います。
しかし残念ながら、私はそうではないようです。
「整形外科を受診しよう」と決めました
実際に整形外科を受診する
自分の肩の痛みについて整形外科を受診すると決めて、先日行ってきました。
診察結果は「肩の可動域が狭くなったので、四十肩のような症状が出ている」というものでした。
五十肩じゃなくて四十肩と言ってくれるところに先生の優しさを感じましたw
治療としてはヒアルロン酸注射を打ってもらいました。
これは劇的に効いて、1時間後には肩の痛みの質が変わったのを感じました。
その日の夕方にはまったく痛みがなくなって「体が痛くないということは、こんなに気分がいいものなのか」と感動ものでした。
他にロキソニンの錠剤と湿布が出て、現在に至ります。
ただ先生曰く「注射は数回打たないと効果がない」「週一で数回来てください」とのことでした。
その言葉通り、受診して3日目から少しずつ痛みが戻ってきました。
今週また診察と注射を受けに行く予定です。
6ヶ月って長い!
術後6ヶ月の診察を受けに行った時、最上階のレストランで昼食を食べました。
私がお世話になったのはがん専門病院で、レストランは入院患者さんも利用できます。
抗がん剤その他治療の影響で食欲がない患者さんのために、多種多彩なメニューが用意されています。
お値段も手頃だし、味付けもよくて美味しいです。
そして素晴らしいのが、この眺望。
左奥にレインボーブリッジが見えます。
そして手すりと重なりそうな赤い路面の道路は、今工事中の環状2号線です。
方角を変えて、旧築地市場側の眺めです。
ずいぶんスッキリした感じがすると思って、以前の写真と比べてみました。
こちらは入院前、今年の1月末の写真です。
この景観の変化に、時間の流れを感じました。
まとめ
旧築地市場変化を見て、建物がほぼ解体されてしまうほどの時間の長さと同じだけ、自分の体も回復に向かっていることを感じました。
術後6ヶ月の形成外科の診察では、嬉しいことに乳頭再建の提案を受けました。
今、再建した胸は乳頭がなくてツルっとした状態(笑)ですが、半年経って安定してきたので乳頭を再建できる状態になったそうです。
ジムのロッカールームでも「胸が他の人の目に触れてビックリさせたら申し訳ない」と気を使ってしまいます。
そういう気苦労や面倒から解放されること、そして何より全摘した胸の再建という目標の完成が見えてきたことはとても嬉しいです。
これから手術を受ける乳がん患者さんの参考にしていただけるよう、乳頭再建の詳細や肩の痛みの変化も記録し続けたいと思います。
以上、本日は
乳がんで乳房全的手術から6ヶ月~半年間の体の変化&乳頭再建の予定が決まりました
という話題でした。
お読みいただき、ありがとうございます。
整形外科、もっと早く行けばよかったね
診察受けるの面倒で自力で何とかしたかったけど無理だった(笑)