こんにちは、さくさくです。
乳がん(非浸潤性乳管癌)の診断を受けて、乳房全摘の手術が決まりました。
ついでに自家組織で再建することにしました。
入院しました、手術しました。
今回は、手術翌日の体験談です
ね~、ね~、痛くなかった?
痛みは全然大丈夫だったよ
初めてお越しくださった方へ~こんな手術を受けました。
前記事はこちらから。
乳がん手術(乳房全摘と再建)体験記その2【手術当日:開始まで】
乳がん手術(乳房全摘と再建)体験記その3【手術当日:終了後】
乳がん手術(乳房全摘と再建)体験記その4【術後せん妄の恐怖】
特別処置室
乳房全摘と再建の手術が終わった後、全身麻酔から覚めて病棟に戻りました。
しかし病棟では、元いた自分の病室ではなく、ナースステーションの横の特別処置室という部屋で一晩過ごしました。
多分、看護師さんが頻繁に様子を見に来るので、同室の患者さんの迷惑にならないようにという配慮だと思います。
朝まで
術後もしばらく痛みが続くからということで硬膜外麻酔もやってもらったのですが、その効果たるや絶大。
まったく痛くも苦しくもありませんでした。
気がつけば両足には血栓防止のフットマッサージャーがはめられてシュコシュコいってます。
そして右手には、点滴と血中酸素濃度測定の指を挟む装置。
背中には硬膜外麻酔の管がついているし、尿道カテーテルも入ったままです。
さらに胸とお腹からは、溜まったリンパ液を排出するドレーンという管も出てます。
割といっぱい管が出てましたが、そんなに苦痛ではありませんでした。
それより、術後は翌朝まで水が飲めないので喉がカラカラです。
そして、お腹もペコペコ。
しばらく寝ていると、身体を動かしたり寝返りを打ちたくなりますが、お腹に全く力が入らないのでどうやっても体位を変えられない。
ずっと同じ体勢で寝ているのは、腰にきますね💦
今回のイラストは、さくさく画伯wの力作揃いです。
手術したお腹(全摘した左胸を再建する脂肪を取るのにお腹を切った)を保護するために、ベッドは上半身少し起こしてあります。
そして足を屈曲させるために、膝裏に大きなクッションが置かれていました。
↑この下手い絵でイメージ伝わるでしょうか…
ピクリとも身体をよじれず、右手は点滴類でふさがっているので左手でしかスマホを使えず。
この状態で朝まで過ごしました。
麻酔で眠りすぎたからか、ウトウトしては目が覚めての繰り返しです。
一晩に何度も目が覚める&何度も看護師さんが様子を見に来てくれてそのたび時計を見るのですが、全く進まない。
仕方ないからスマホで時間つぶし。
多分、ここ数年で一番長い夜でした。
飲水の許可が出た!
朝6時くらいだったと思います。
看護師さんから「お水飲めるようになりましたよ」と声をかけてもらって嬉しかったこと。
入院する時に持っていって便利だったものまとめでも紹介したように↑のような100均で買ったペットボトルキャップを用意していたので、それを使って看護師さんからお水を飲ませてもらいました。
丸一日ぶりに飲むお水は、ものすごく美味しかったです。
回診
その後も朝の検温やら血圧チェックやら、そして7時を過ぎると回診があります。
私が入院したのは大学病院ではありませんが、白衣を着た先生方がぞろぞろとやって来ました。
「こんなに大勢来て、何やるのかな?」と思いましたが、病衣をはだけて胸とお腹の術後の傷をチラッと見たら終了です。
入院している間も、退院して思い出す今も、あのチラッと見る回診には意味あるのか甚だ疑問ですが、専門医の先生方は傷の色や形状で変化を把握しているのかもしれないですね。
でも疑問です(笑)。
清拭
他の入院患者さんの朝食が一段落したところで、看護師さんが歯ブラシを持ってきてくれました。
ベッドを起こして、そのままベッドで歯磨きしました。
その後ホットタオルで、全身拭いて着替えさせてくれました。
手術後、一晩で背中にグッショリと汗をかいていたので、さっぱりして気持ちよかったです。
おまけに、お湯でシモまで洗ってくれました。
超恥ずかしかったですが、あの看護師さんには感謝の気持ちでいっぱいで足を向けて寝られません。
自分の病室へ
10時くらいだったと思います。
「さくさくさん、病室に戻りますよ~」と言われて、ベッドごと手術前にいた病室に戻りました。
入院した時、差額ベッドの希望を出さなかったので4人部屋の廊下側でした。
それでも、特別処置室は窓のない部屋だったのが、自分の病室の大きな窓から外の景色が見えてホッとしました。
今日は離床なし
朝一番の説明では「状況を見て今日(手術翌日)か、明日(手術翌々日)離床します」と言われていました。
離床というのは文字通りベッドを離れること。
手術後、初めてベッドから立ち上がるのですが、ふらつくことがあるので看護師さん2人で支えてもらいます。
支えてもらいながら立ち上がって歩けることが確認できたら、尿道カテーテルも抜いてもらえます。
午前中に点滴と血中酸素濃度の測定装置が外れたので、離床も期待したのですが、今日は離床なしということで丸一日ベッドの上で安静を保って過ごすことになりました。
ずっと仰向けで寝ているから腰が痛くて身の置き所がないのですが、もう少しの我慢です。
昼食~手術後初の食事
午前中は、身体をきれいにしてもらったり、自分の病室に帰ったりして気が紛れているうちに過ぎました。
12時に、待望の手術後初の食事が運ばれてきました。
まだ自分の意志では身体を起こすことができないので、ベッドの上半身部分をいっぱいに起こして食事します。
テーブルとの位置や高さなど、慣れないし身体が動かないので難しい…
それでも、お腹ペコペコだったので、もちろんガッツリ完食しました。
無事に手術が終わって食事ができるまで回復したのは嬉しかったです。
自分の体はどうなった?
手術後、看護師さんや先生が何度も傷の確認に来てくれていましたが、自分で覗き込む勇気はありませんでした(そんな体力もなかったw)。
それが、昼食が終わって元気が出たんでしょうか、気になってきました。
手術が終わって、自分の体はどんな風になっているんだろう?
看護師さんが傷を見に来てくれた時、一緒に確認すると…
今って、手術で縫った傷の上から、透明の保護シートみたいなの貼るんですよね。
私は昭和の人間なのでつい、手術=包帯とか思ってしまいますが、記事の一番上に載せた乳房手術後のイメージとは全く違いました。
軽くショックというか衝撃だったのは、自前の左胸がなくなったことではなく、左胸に貼られたシートに禁圧迫とデカデカと書かれていたこと。
無造作にマジックで書きました的な感じで、見て笑えてきました。
しかし、1週間は血栓ができたり移植した脂肪が壊死しないよう気をつけないといけません。
看護師さんから
「うつ伏せで寝ないでくださいね」
「左胸を下にして寝ないでくださいね」
と注意を受けたことを、この禁圧迫の文字を見るたび思い出すのでした。
お腹の白いのは、手術前に購入するよう指示のあった腹帯です。
腹帯の下は、右の腰骨から左の腰骨までヘソ下に40cm近い傷がありました。
部分切除の手術は退院も早い
私が入院した同じ日に、同年代の女性が一緒に入院しました。
入院日の術前検査の時にお話すると、やはり乳がんで翌日手術を受けるとのことでした。
ただし、その人は部分切除で済むそうです。
手術翌日の夕方、部分切除の彼女が私の病室に来てくれました。
私は離床できずにベッド上で一日安静なのに、彼女はスタスタ歩いていて、同じ乳がんの手術でも
・部分切除
・全摘で自家組織再建
では全く経過が違うことに驚きました。
考えてみれば、切った大きさが違うから当然ですけどね。
彼女は「明日(手術翌々日)退院だって~」と言ってました。
部分切除で済むと、日程も短いんですね。
夕食も完食
ベッドの上から動けないので、退屈で仕方ない。
スマホが唯一の時間つぶしなので、充電に支障がないよう延長コードがあってよかった✨
そしてご飯だけが楽しみです(笑)。
18時に夕食が運ばれてきましたが、もちろん完食。
まだ硬膜外麻酔がついていて、そのおかげか手術翌日もまったく痛みを感じませんでした。
痛いのは、自分が身体を捻った時のみ。
「思ったより術後も快適じゃん😁」
そう思いながら術後1日目は終了しました。
さくさく、よく食べるね~
食欲だけが取り柄だもんw
こんな手術を受けました。
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