こんにちは、さくさくです。
少しずつご紹介している2019年8月北海道の旅、心に残る場所、美しい景色をたくさん見ました。
中でもお伝えしたいのが霧多布湿原の風景です。
見渡す限りの湿原に野生の花が咲き誇る様子は、この世の楽園のようでした。
日本にいるとは思えない幻想的な風景に、どこか遠くへ来たような不思議な気分になれるところです。
霧多布湿原とは
霧多布湿原は、北海道厚岸郡浜中町にある厚岸道立自然公園の一部です。
地図で示すと、このあたりです。
霧多布湿原の広さは3,168ha、東京ドーム約640個分の広さです。
国内の湿原では
- 釧路湿原
- 別寒辺牛(べかんべうし)川流域湿地
- 根釧原野湿地群
- サロベツ原野
に次いで、5番目の広さです(全部北海道の湿原ですw)。
1993年にはラムサール条約登録湿地に認定されました。
霧多布は、気候の変動により海面に沈んで海の時代がありました。
その後、海面が下がって陸地ができたとき、低い部分に水が残って沼になりました。
沼の植物は、枯れたあとも気温が低いために、分解せず泥炭になりました。
この泥炭が沼地に堆積していき、霧多布湿原が形成されました。
霧多布湿原センター
1983年(平成5年)浜中町によって建設されました。
霧多布湿原の下の湿原を形成する泥炭がどのようなものか、実際に見ることのできる展示もあります。
高台にあるので、2階の展望ホールからは霧多布湿原を一望することができて、大変いい眺めです。
また館内のきりたっぷカフェでは、軽食やコーヒーをいただくことができます。
ミュージアムショップでは、湿原関連の書籍や、浜中町特産の昆布製品・乳製品も販売されています。
霧多布湿原散策
霧多布湿原センターで、湿原の成り立ちを学んだら、いよいよ湿原散策です。
実は我が家は、霧多布湿原を散策したくて過去3回ほど来ています。
そして、悉く雨で断念しました。
今回やっと霧多布湿原の木道を散策できると思うとワクワクします。
霧多布湿原では一番メジャーな琵琶瀬木道に行きました。
琵琶瀬木道
片道500m、20分ほどかけて木道を往復するコースです。
道路沿いに、霧多布湿原ナショナルトラストの建物、駐車場は横にあります。
こちらはやちぼうずカフェも併設しています。
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駐車場から眺めると、こんな素敵な建物です。
そして駐車場から木道の方に目を移すと…眼の前に広大な風景が広がります。
入り口には、ラムサール条約登録湿地であることを示す看板。
木道の案内図と、今見られるお花の名前も書かれています(切れててスミマセン💧)。
琵琶瀬木道のスタート地点に立つと、この風景。北海道らしさを感じます。
この黄色い花、調べたけど名前がわかりませんでした。
木道入り口の、やちぼうずカフェで新北海道の花という本を売っていたので、買えばよかったです。
いや、アマゾンで確認したら取り扱っていたのですぐにポチろう(笑)。
これはチシマアザミだと思われます。
背が高くて色が濃いので、湿原でも目立ちます。
木道から来た方向を振り返ると、まるで童話の中の風景のように感じます。
ハチや蝶もたくさんいました。それぞれ、短い夏を満喫しているかのようです。
木道の終点まで来ると、タンチョウの親子がいました。
あまりに小さいので、画質が悪くなるのを覚悟で超トリミングw
色が違うので、真ん中にいるのが子供ですね。
どこを見ても、心癒される風景です。
「この世に楽園というものがあるなら、こんな感じじゃないか」夏の道東に来ると、いつも思います。
Uターンして木道を戻ってきました。
こちらは、やちぼうずカフェのテラスです。
この日は、道東にしては珍しく木道を歩くと汗ばむ陽気でした。
テラスで湿原を見ながらいただくソフトクリームが美味しかったです。
霧多布湿原のある浜中町は昆布と酪農のまちです。
浜中産の牛乳はハーゲンダッツの原料に指定されるほど高品質、そして昆布は全国の水揚げ量の1割を占めるそうです。
そんな浜中の名産品を組み合わせた浜中昆布ソフト、私はかなり気に入りました。
ソフトクリームにはやっぱり昆布よね♪
— 北海道ラボ (@hkdlabo) July 14, 2016
浜中町、琵琶瀬木道入口「やちぼうずcafe」の、浜中昆布ソフト♪ 名産おぼろ昆布と知る人ぞ知るタカナシ4.0牛乳のマリアージュ♪コーンも昆布入りの徹底ぶり!#北海道ラボ #夏のスイーツまつり pic.twitter.com/Ek3IRDkFIe
冒険しないタイプの家人は普通のソフトクリームを注文したのですが、私が浜中昆布ソフトを美味しそうに食べるのを見て「オレもそっちにすればよかった」と言ってました。
遠くには、先程行った霧多布湿原センターも見えました。
本当に広大でのんびりできる感じです。
霧多布湿原には、他にも散策できる場所が3つあります。
仲の浜木道
琵琶瀬木道と同じスタート地点で片道700m、30分ほどの木道コースです。
琵琶瀬木道を歩いた後は、仲の浜木道も散策したかったのですが、家人が歩き疲れて嫌そうだったので断念しました。
次回、霧多布湿原に来た時には、こちらも歩いてみたいです。
やちぼうず木道
霧多布湿原センターから1周250m、15分程度の木道を周遊するコースです。
実は、霧多布湿原センターに行ったとき、この木道も歩いてみました。
しかし途中まで行ったところで草木が生い茂って「これって進めるの?」という雰囲気だったので撤退しました。
こちらも、次回来た時にはちゃんとルートを確認してから歩いてやちぼうず大王に会いたいです。
やちぼうずとはこんなヤツです。
奥琵琶瀬木道(奥琵琶瀬野鳥観察公園)
川そばに位置して、霧多布湿原を一番低い位置から眺めることができるそうです。
四季折々の野鳥が飛来してバードウォッチングの絶好ポイントですが、入り口がわかりにくいそうです。
私達も、時間がなかったこともあって立ち寄ることはできませんでした。
ここも、次回訪れるときには行ってみたいです。
奥琵琶瀬木道を散策していた。距離が離れてはいたけれども鳥がたくさんいて霧多布湿原の木道の中では一番自然に触れ合える感じがあった。 pic.twitter.com/Ux1IklAvGo
— しょうちっく (@showchick) August 17, 2017
琵琶瀬展望台
霧多布湿原を散策できる木道から、車で少し登ったところが琵琶瀬展望台です。
ここは本当に絶景、初めてこの景色を見たときには感動しました。
目の前に広がるのは、先程の湿原を上から見たところです。
視点が変わると、受ける印象も随分変わります。
こんなに大きな川が流れていたとはびっくり。初めてこの風景を見たときは、幻想的過ぎて、おとぎ話の世界に迷い込んでしまったような感じがしました。
写真に撮り忘れましたが、琵琶瀬展望台は360度の大パノラマ。
幻想的な湿原の反対側は、広大な北太平洋を望むこともできます。
先程ご紹介した霧多布湿原センターと各木道、奥琵琶瀬野鳥観察公園、そしてこの琵琶瀬展望台を地図に示すとこのようになっています。
たくさんの川に囲まれて、ここが大昔海であったことを感じさせてくれるようです。
去年、霧多布湿原を訪れた時はこちらの宿にお世話になりました。
今年は移動の時間的に霧多布に泊まることができなかったのですが、湿原に近くて素敵な宿だったので、またお世話になりたいです。
晩御飯は花咲ガニや地元のお魚が並んでとても美味しかったです。
まとめ
霧多布というのは、字の通り霧のよく出るところです。
真夏でも濃霧で視界が効かず、肌寒いこともあります。
去年も一昨年も雨に降られて散策どころではなかったのですが、今年は青空の下で湿原を満喫することができました。
道東って不思議なところで、一度行くと、次も、次もと毎回行きたくなってしまいます。
心が洗われるような風景と澄んだ空気、そして美味しい食べ物がいいのかもしれません。
以上、本日は
霧多布湿原は天然のお花畑が広がる楽園~琵琶瀬展望台の眺望も絶景
という話題でした。
お読みいただき、ありがとうございます。
お花がとてもきれいだったね
広大な湿原を歩いたら、心身ともに清められた感じがするよ
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